- 法科大学院卒の平均年収っていくらぐらい?
- 企業の法務部なら年収高い?
- 法曹資格なしで転職成功するには?
せっかくお金を時間と労力をかけて法科大学院を卒業したのに、
普通に大学学部を出たばかりの新卒社員と年収同じ…では、ちょっと悲しいですよね。
法曹資格なしの法科大学院卒者が、
ホワイト企業に就職するにはどうしたら良いのでしょうか。
この記事では、法科大学院卒なのに低年収になってしまう人の特徴を解説します。
法律系の専門職として、少しでも高い年収で働きたい人は参考にしてください。
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この記事の目次
法科大学院卒なのに低年収…になってしまう人の特徴はこれ!
法科大学院を卒業しても、
すべての人が司法試験に合格して法曹として働けるわけではありません。
実際には法科大学院卒後に企業の法務部や、
法律事務所のパラリーガルとして働いている人はものすごくたくさんいます。
ただ、そういった「法曹資格なしの法科大学院卒者」でも、
- 卒業直後から「年収高め」で働ける人と、
- ほぼブラック状態で低年収…な人
の2種類いる現実を知っておく必要があります。
せっかくなら年収をしっかり稼ぎながら、やりがいのある仕事をしたいですよね。
以下では「低年収になってしまう法科大学院卒者」がやりがちな失敗について解説しますので、参考にしてみてください。
1. 小規模の法律事務所に就職する
「まずは実務修行!」と何も考えずに小規模の法律事務所に入社してしまうと、
法科大学卒なのに低収入になってしまうかもしれません。
事務所にもよりますが、一般民事をメインに扱う法律事務所はそれほど資金力がないことが多いと思います。
すぐにいろいろと経験を積めるのはメリットですが、人数が少ないので長時間勤務になりがちです。
いわゆる「イソ弁」(いそうろう弁護士の略)として、固定されたお給料はもらえず、
自分で仕事をとらなければならない場合もあります。
また、個人の法律事務所では、一般民事の案件が多い傾向があり、企業法務の経験に関われません。
企業法務の経験がないと、年収アップを狙って企業の法務部への転向をしたいと思ったときに転職が大変になる可能性があります。
2.「弁護士をサポートするパラリーガル」を目指してしまう
個人の法律事務所でパラリーガルとして就職すると、
法科大学院卒でも低収入になる可能性があります。
パラリーガルは平均年収が350万円ほどと言われており、弁護士よりも大幅に年収が下がってしまいます。
パラリーガルになった場合でも、一般民事のみしか扱わない法律事務所に就職すると、転職にはよくありません。
キャリアアップのために転職しようとしても、一般民事を扱う法律事務所にしか転職ができない可能性が高くなるんです。
また、教育制度が整っていないことが多く、見て学ぶことが重要になるので、人によっては向き不向きが出てしまいます。
このように、年収やキャリア形成にも一定の限界があるので、法科大学卒でパラリーガルになるので絶対にやめましょう。
【※天国と地獄…】企業法務部にはこの「2種類の人たち」がいます
法科大学院卒者で法曹資格なしでも転職成功するキャリア戦略
「大手企業法務部の未経験OK求人」を狙う
大手企業法務部の未経験OK求人を狙うと、法曹資格なしでも転職成功する可能性が上がります。
実務経験なし、または法科大学院修了生の条件でも、大手企業法務部の求人票では350万円から380万円程度の最低年収で募集があります。
実務経験の年数を指定していない求人では、400万年以上の最低年収が多いです。
実務経験3年〜5年程度では、500万円以上の最低年収の募集があります。
このように、大手企業法務の求人を狙えば、最低年収の保証があるうえに福利厚生などももらえることが一般的です。
福利厚生には、社会保険以外にも住宅手当、社員食堂、レジャー施設の割引制度などがあります。
有利なスキルを身につける
有利なスキルを身につけると、法科大学院卒者で法曹資格なしでも転職成功しやすくなります。
- 法律の専門知識
- 英語
- 文書作成能力
- 調査力
法律の専門知識があれば即戦力になれることをアピールできます。
大企業であれば海外案件を扱うこともい多いので、TOEIC800前後あれば、
英語の素養があるとみてもらえて転職が有利になります。
他にも文書作成能力や適用法律に調べる調査力などもあれば有利になるでしょう。
転職エージェントを使う
転職エージェントを使うと、法科大学院卒者で法曹資格なしでも転職成功しやすくなります。
転職エージェントは、求職者から報酬をもらわない代わりに、内定が決まった企業から求職者年収の30〜35%の報酬をもらいます。
転職エージェントからしても、内定者の年収が高いほうが報酬が増えるので、一緒に強みや自己PRを考え職務経歴書の添削、面接の練習までサポートしてくれるんです。
給料や福利厚生、年間休日数など細かく条件を出しても、ピッタリの求人を探し出してくれます。
さらに、年収の交渉も転職エージェントがしてくれるので、一人で就職するよりはるかにメリットがあります。
法律関係の仕事に特化した転職エージェントもあるので、まずは無料で登録してみてはいかがでしょうか。
法務には「2種類の働き方」をしている人たちがいる
企業法務は人気の職種ですが、
↓大きく分けて以下の2種類の働き方をしている人たちがいます。
- ホワイト企業で働く法務
未経験でもきちんとお給料を稼ぐことができ、残業も少なく社員として尊重されながら働く法務担当者。 - ブラック企業でしんどい働き方をする法務
年収300万円未満が相場。職場ではほぼ「使い捨て」「売上を上げていない部署=お荷物」のような扱いをされ、新人はろくな研修もなく現場に出されて放置される…。
↑実はこの2つ目の法務の仕事って、
新人時代の私が経験した職場なんです。
年収も250万円前後からスタートで、
貯金ゼロのギリギリの生活でした…。
入社した最初の週からサービス残業させられ、
「仕事は先輩を見ながら覚えて」といきなり現場に出されて、
教えてもらっていない仕事でミスをすると罵倒され…と散々な目にあいました。
結局このブラック会社の法務では1年半ほど働いたんですが、
さすがに我慢ができなくなって別の会社の法務に転職しました。
今から思えばさっさと転職すればよかったです…。
私が初めて法務になったのは10年ほど前ですが、
最近ではかなりブラック企業も減ってきた印象です。
ただ、それでも世の中的にはブラックな法務職の求人はまだまだ存在しますので注意して下さい。
↓実際の求人を見るとよくわかるかと思いますが、
ホワイト企業の法務求人と比較すると、労働条件の差は歴然としていますね。
↑この2つはどちらも「未経験OK」の求人ですが、
稼げる給料の金額はかなり違います。
2つ目の「年収低くてしんどそうな法務求人」に、
あえて応募する人なんていない…と思われるでしょう。
ただ、実際にはかなり優秀でやる気があるのに、
安い給料で働かされている法務職もいるのが現実です。
なぜこういうことになるのか?というと、
法務職って営業マンのように、
「自分の営業成績でお給料やボーナスの金額が決まる職種」ではないからです。
法務の給料は、
自分が所属する会社がきちんと利益を出しているかどうか?でほぼ100%決まってしまいます。
どんなに優秀でやる気のある人でも、
入社する会社が悪いと低年収になってしまうんです。
逆に言えば、能力的にあまり自身がない実務未経験者であっても、
入社する会社がたまたま良くて、
ホワイトな環境で働けてる人もいるってことです。
なんだかずるい感じがしますが、
世の中的にはこういうことって普通にあるものです。
同じ働くなら、しっかりとお給料を稼ぎつつ、
まわりから感謝されながら仕事をしたいですよね。
ろくに利益の出ていないブラック企業で働く法務は地獄すぎる
くりかえしになりますが、
法務は営業マンと違って「営業成績で給料が決まる」という職種ではありません。
なので、どうしても所属する会社の業績に応じて給料が決まることになります。
タチが悪いことに、業績の悪い会社って職場の雰囲気も最悪になりがちなんですね。
みんな余裕がないので、営業マンたちからは「法務は利益を出していない部署(お荷物の連中)」みたいな扱いをされがちです。
新人の教育環境も悲惨になりがちですね。
右も左もわからない状況で、
いきなり営業さんが持ってくる契約書のリーガルチェックなどをやらされ、
ミスをすると人格を否定されるレベルの罵倒が飛んでくる…みたいなこともあります。
(実際、私の法務新人時代の会社はそんな感じでした。思い出すだけでお腹がキリキリしてきます…)
法務としてとても優秀なのに、
応募する会社をまちがえてしまったばかりに、
ブラックでしんどい働き方になってしまっている人はたくさんいるのが現実です。
法務のホワイト求人は「法務求人専門の転職サイト」で探そう
このように、法務は入社する会社によって働き方がまったく違ってくる職種なので、
転職活動時に応募する会社をまちがえないようにすることが大切です。
あなたがどんなに優秀な人だったとしても、
ここをまちがえるとブラックでしんどい法務…になってしまう可能性が高いです。
ブラックな会社の法務部で働きたくない人は、
↓法務の求人専門の転職サイトで求人を探すようにしましょう。
ヒュープロ(法務求人専門の転職サイト)
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いろんな職種の求人を雑多に扱うリクナビやハロワなどとは、
提示されている労働条件(年収など)のレベルが全く違うので、驚かれるかもしれません。
法務の求人を探すならこういうところで探しましょう。
今すぐは転職活動できない人もやっておくべきこと
- いまの会社に不満はあるけれど、今すぐ転職するつもりはない。
- いろいろ事情があって今すぐに転職活動を始めることはできない。
- ただ、いまの会社で定年まで一生働く…とかは絶対に無理。
↑この記事を読んでいただいている方の多くは、おそらくこういう状況だと思います。
転職なんて必要ないならやらないにこしたことはないですし、
転職活動ってはっきりいってめんどくさいですよね。
仕事からクタクタに疲れて帰ってきたら、
パソコンを開くことすらしんどいのが普通です。
ただ、今すぐは転職できない人も、
転職サイトへの無料登録はやっておいた方が良いです。
いま働いている職場でストレスや疲労が溜まってくると、
転職サイトに登録する作業でもやる気がなくなります。
そうなると、今の職場への依存がさらに高まってズブズブと泥沼にハマりがちです。
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自分の希望条件にマッチした会社の求人が出るたびにメール通知してもらえます。
「ここちょっといいかも」と思える会社の求人を見つけたら、ブックマーク保存しておきましょう。
これやっておくだけでも、
いざとなったら転職もあるという選択肢を確保することができます。
過労やストレスで倒れてしまう…という最悪の事態になる前に、対策を講じておくことが大切ですよ。
転職サイトは、誰でも無料で使えるものです。
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