- 法律事務所の事務員の仕事ってどんなことがあるの?
- ストレスが多い仕事なのかな…
- 給料や労働環境は?人間関係はいい?
法律事務所の事務員の仕事って実際どうなのでしょう。
実は給料も安くストレスも多いので、なかなか大変な仕事なんです。
私も法律事務所で5年間働きましたが、ストレスから退職した経験があります。
この記事では、法律事務所の事務職員のストレスの原因を私の経験から4つ紹介します。
法律事務所で事務員への転職を検討している方は参考にしてくださいね。
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この記事の目次
法律事務所事務員のストレスの原因4選
1. 仕事内容が幅広過ぎてキツい
法律事務員と言ってもあくまで事務員なので、大手事務所でも無い限り仕事内容が分化されている訳でもないので、やるべき仕事の幅はとても広いです。
電球の交換や消耗品の補充、来客のお茶出しのような庶務・雑務も、もちろん法律事務員がやります。
弁護士にお昼のメニューを聞いて回って、出前を取るのも毎日の仕事です。
その半面、事件に関する法律事務の仕事には、事務員にもものすごい責任がついて回ります。
弁護士に確認を取ったり、弁護士の指示で動くのは当たり前ですが、ちょっとした行き違いの行動で、依頼人に大きな損害が生まれることもありますからね。
弁護士補助としての法律事務の仕事は、緊張感が半端じゃないです。
振り幅の広い仕事内容で毎日忙しく、精神的プレッシャーも大きいので、仕事のキツさは一般事務職以上と言えるでしょう。
2. 弁護士との関係性が主人と使用人のようでキツい
個人事務所の場合、ボスの人格によりけりですが、私の経験として、ボスと事務員はまさに、主人と使用人です。
- 弁護士の朝の出勤時に荷物持ち
- ボスの私用の使いっ走り
- ご子息ご令嬢への高いお小遣いの振込作業
挙げればキリがありません。
弁護士の自宅で花見の会を催す際には、100人以上の来客があるので、全員の靴の管理から、料理やドリンクをお盆に乗せて配って回ったりもします。
お花見会は休日出勤ですが、仕事扱いではないので、ご馳走を食べることも出来ず、一日ボランティアスタッフです。
いくらなんでも、法律事務員としての仕事内容から逸脱していますよね。
このように、事務員は使い走りにされることが多いので、よほど事務の仕事が好きでもない限りやっていける仕事ではないと思います。
3. 給料が割に合わない…
1、2のような仕事内容で、経理としての給料は手取り20万円程度です。
圧倒的に割に合いませんよね。
しかも残業は、増えれば増えるほど残業代が削られるという、謎のシステムです。
私の事務所は給与が手渡しなので、弁護士の給与分も合わせた大金を銀行へおろしに行ったり、小銭を分配するのを手伝わされたり、給与日には余計な仕事が増えます。
自分の1ヵ月の命を削るような日々は、現金に換算すればこれっぽっちなのかと、現実を見せつけられる給与日が、実は事務員全員、一番憂鬱な日だったりします。
4. 個人事務所は一寸先が闇
個人事務所だと、ボスが倒れればアウトです。
病気だけでなく、ボスが比較的若い弁護士でも、両親が高齢になったから地元に戻る、なんていう終わり方もあったりします。
ボスが高齢の場合は、跡継ぎが居なければ事務所はそこで終わりです。
いずれやってくる近い将来への不安は常について回ります。
事務所収入の場合も、個人で、しかも「良い弁護士」の場合は、儲からない仕事を引き受けてしまうので、給与を貰う事務員としては不安が絶えなかったりする事務所もあります。
弁護士業界は、ほとんどが個人経営なので、将来についての身の振り方はいつでも考えておく必要がありますね。
法律事務所事務員のストレスの対処法3つ
1. 現状でストレスを解決できないか考える
法律事務所での仕事がストレスなら、現状で解消できないか考えてみましょう。
たとえば、事務員としての業務以外のことを任されるのがストレスであれば、弁護士に「使用人のような扱いはやめてください」とダメもとで言ってみるだけでも効果はあります。
まずは、今の法律事務所でのストレスを洗い出し、解決できないか考えてみましょう。
2. 我慢する
結局のところ「我慢する」という結論に落ち着いている場合が多いです。
転職と簡単に言っても、とても労力がかかり大変ですよね。
真剣に考えた結果「辞めるほどなのか、現状維持が妥当ではないのか」という結論になってしまいます。
法律事務の仕事は、他にはない貴重な経験を出来る場所でもあります。
難しい仕事をしているという、事務員なりのプライドも持てます。
キツさや辛さを受け流すようにメンタル面を鍛えたり、仕事だからと割り切れるようになれば、ストレスも解消するかもしれません。
3. 転職する
どうしてもストレスが解消できず、精神的に辛いのであれば転職を視野に入れましょう。
自分の将来やメリットを充分考えたうえで、辞める方がよいと判断した場合には、即行動です。
ただ、法律事務員としての転職だと、同じ過ちを繰り返す可能性があります。
大手企業や大学職員など、他の業界に転職するのも検討してみてください。
ブラックな法律事務所で働く職員の雇用環境は悲惨すぎる…
これから法律事務所への転職を検討している人は、
労働環境劣悪なブラック事務所にまちがえて入社しないように注意してください。
ブラック事務所で働くのって、
有資格者/無資格者を問わず悲惨すぎます。
↓例えば、こんな感じで搾取されながら、
しんどい働き方をしている人は少なくありません。
- 代表弁護士がパワハラで、罵声が日常的に飛ぶような職場…。
- 未経験新人なのに、何もわからない状態で現場に出され放置される。
- 常にサービス残業で最低賃金レベルの給料しか稼げない…。
- 無意味な飲み会にしょっちゅう強制参加させられる。
- パラリーガルは雑用扱いで、ちゃんとした実務経験を積めない…。
↑実はこれ、私自身が過去に経験したブラック事務所の実態なんです…。
(結局、その事務所はさっさと見切りをつけて別の事務所に転職しました。今から考えると本当に無駄な時間と労力でした…)
法律事務所ってどこも小さな組織ですから、
経営者である代表弁護士がほとんどの権限を持っています。
労働組合みたいなものも普通ありませんから、
代表の考え方によってはブラック企業そのもの…
みたいな雇用環境になってしまうことが少なくないんです。
もちろん、こんなブラックな法律事務所ばかりではありませんよ。
職員の離職率を少しでも下げ、長く働いてもらうために、
↓ホワイトな労働環境を作る努力をしている事務所もたくさんあります。
どうせ働くなら、
相場より高いお給料を払ってくれて、
雇用環境的にも働きやすい事務所で働きましょう。
これから初めて働く未経験の方も、
雇用環境に配慮しているホワイト事務所の方が、
しっかりとした教育を受けながら実務経験を積めますから、
長期的に見てもキャリアにプラスになりますよ。
ホワイトな法律事務所の求人は、
↓以下のような企業法務や法律事務所求人に強い転職サイトで探すとたくさん見つけることができます。
ヒュープロ(法律事務所の求人が豊富な無料転職サイト)
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将来独立する人や、未経験の人も給料にはこだわるべき
- いつかは独立するから、勤務時代のお給料にはこだわらない。
- 若いうちの苦労は買ってでもすべき…。
- まだ未経験なので、法務の実務経験を積めればどこでもいい。
↑こうした理由で、とりあえずはブラック事務所でもいいや…
という感じで勤務先を選んでしまう人は少なくありません。
しかし、こういう職場の選び方は絶対にやめた方が良いです。
将来的に法律家として独立するにしても資金は必要ですし、
どのぐらいのお給料を稼ぎながら働くかは、
法律家として仕事へのプライドを持てるかどうか?にも関わってきます。
ブラック事務所は人材教育もぞんざいであることがほとんどですから、
積める実務経験の質も低くなりがちなのも問題です。
これから未経験で法律事務所への転職を目指す方も、
すでに法律事務所で働いている実務経験者の方も、
お給料や雇用環境にはしっかりこだわるようにして下さい。
同じ働くなら、稼げるお給料は少しでも高いにこしたことはないですしね。
今すぐは転職できない人も、やっておくべきこと
今すぐは転職するかどうかわからない、
まだ転職活動を始めることができない…という方も、
法律職むけの転職サイトで無料登録だけは早めにやっておきましょう。
良さそうな求人を見つけたら、ブックマーク保存しておきましょう。
これを早めのタイミングでやっておくと、
いよいよ転職活動をせざるを得ない…となったときに、
たくさんの選択肢の中から求人を選ぶことができて有利です。
転職活動の成功/失敗って、
良い求人に、良いタイミングで出会えるか?
によってほぼ決まってしまうのが現実です。
「能力的に優秀でやる気がある人なら、必ず良い事務所に入れる…」
というわけではないことに注意して下さい。
逆に言えば、経験的にまだ自信が持てない人も、
転職活動のやり方が上手なら、
ホワイト事務所に入れるケースはたくさんあるってことですね。
転職活動って人生でそう何度もやることではないですから、
なんとなく…で進めてしまう人も少なくありません。
特に、退職ギリギリのタイミングで求人リサーチを始めてしまい、
良い求人がなかなか見つからず、
あせってブラック求人に応募する…
みたいな失敗はとても多いので注意して下さい。
優秀なのに、転職活動のやり方がまずかったのが原因で、
ブラック事務所で働かざるをえない…とかめちゃくちゃ損ですよ。
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